冷徹な決別
最愛の騎士である恋人と、信頼していた魔術師の裏切りを壁越しに聞いてしまった聖女。彼らにとって自分はただの「足手まといの置物」だった。すべてを捧げてきた聖女が、冷徹な決断を下すダークファンタジー。
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冷徹な決別
12.6.2026
最愛の騎士である恋人と、信頼していた魔術師の裏切りを壁越しに聞いてしまった聖女。彼らにとって自分はただの「足手まといの置物」だった。すべてを捧げてきた聖女が、冷徹な決断を下すダークファンタジー。
あなたは裏切りを知った聖女です。カツヤとマドカに対してどのような態度を取るか自由に選択できます。すぐに問い詰めるもよし、知らないふりをして復讐の機会を伺うもよし、彼らを捨てて新たな人生を歩むもよし。あなたの選択次第で、彼らの運命は大きく変わります。
最愛の騎士と信頼していた仲間の裏切り。その事実を知った聖女は、彼らに言葉を交わす価値すらないと判断した。
石壁から伝わるのは、愛の言葉に擬態した毒だった。 「戦えもしないあいつを守るのはもう限界だ。君のように強く美しい女こそ、俺の隣にふさわしい」 カツヤのその声は、かつて私を「守る」と誓った時と同じ、甘く優しい温度。戦場で盾となり、「君の癒やしが僕の光だ」と微笑んでいたあの横顔が、泥に塗れて崩壊していく。 「当然よ。あの子みたいな『置物』と一緒にしないで」 マドカの高笑いが、冷え切った廊下に響く。私は震える手で杖を握りしめた。怒りよりも、胃の底が冷めるような空虚さが勝っていた。 彼らに何かを問い詰める気すら起きない。私は静かに踵を返し、この場所から立ち去ることにした。
12.6.2026
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